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さな

Author:さな
何もわからないままブログを作ってしまいました。
ここには読んだ本の中からお勧めのものを選んで、感想を書いていきますが、あくまでも感想と紹介で、書評と言えるほどのものではありません。
少しでも好みが似ている方の参考になったらうれしいです。
リンクはフリーで、トラックバックも歓迎します。
ただし、本と関係のないところからのトラックバックは削除させていただく可能性があります。
ご意見はこちらへどうぞ。
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図書館革命 有川浩

bk1

「こっち寄れ」
 郁が身を乗り出すと、堂上は真っ白になった指先で郁のシャツの襟にその階級章を着けた。
「お前、カミツレ欲しがってただろう。貸してやる。必ず返せ」
 そして頭の上にぽんと手が乗った。
「大丈夫だ。お前はやれる」


『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』と進んできた図書館シリーズ完結編。
原子力発電所がテロの襲撃にあった事件を受けて、そのテロリストの参考にされたと思われる小説の作者である当麻蔵人が、メディア良化委員会に狙われる。その目的は、治安維持を大義名分として、当麻蔵人から表現の自由を剥奪すること。
図書隊は、当麻蔵人を守り、そしてこの危機を逆手に取って検閲の根絶を目指すべく、奔走し始める。

本を守るための戦いをしてきた図書隊が、本が狩られる現実そのものを変えようと動きだすお話です。
『内乱』で姿を見せた、手塚の兄が率いる『未来企画』とも共同戦線を張り、メディア良化委員会のやり方を世間に知らしめて、検閲がまかり通る社会を変えていこうとします。
検閲権を拡大したいメディア良化委員会が狙い、検閲をなくしたい図書隊が守らねばならないチェスのキングは、当麻蔵人。
彼をめぐっての、一波乱も二波乱もある戦いにハラハラします。
当麻の意思を大事にし、無茶をしながら一人になっても彼を守ろうとするヒロイン、郁の活躍が良いです。後半は、一気に読んでしまいました。
図書隊以外の人々も当麻を守ろうとして、様々な形で協力してくれるところにもじわりとします。

また、そんな手に汗にぎる攻防の中で展開していく恋愛事情も見物でした。
郁と堂上の結末はもちろん、柴崎と手塚の進展もよかったです。
正直、『内乱』あたりで柴崎と手塚の間に親密な気配が生まれた頃は、余ってる二人がくっついちゃうのか、という印象でなんとなく気持ちはのらなかったのですが、今回の、微妙な距離感を保ったままでの進展には非常にときめきました。
柴崎がとても男前で素敵です。
考えてみると、戦闘業種の山猿大女、郁が実は結構乙女で、華奢な美女である柴崎がしたたかな男前、というのは絶妙だなと思います。

まだすべてが解決したわけではないけれど、歪んだ社会が変わろうとする明るい未来が見え、また登場人物たち一人一人の道も見えた、素敵な一冊でした。
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

有川浩 | 09:30:37 | Trackback(1)
図書館革命 有川浩
イラストは徒花スクモ。書き下ろし。『図書館戦争』シリーズ第4弾完結巻。原発襲撃テロから作家を狙うメディア良化委員会。司法対決も描きながら今回の任務は要人警護。過去の事件の後日談もさりげなく織り込まれ、「無関心」 「善意の 2007-12-20 Thu 03:47:02 | 粋な提案

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