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さな

Author:さな
何もわからないままブログを作ってしまいました。
ここには読んだ本の中からお勧めのものを選んで、感想を書いていきますが、あくまでも感想と紹介で、書評と言えるほどのものではありません。
少しでも好みが似ている方の参考になったらうれしいです。
リンクはフリーで、トラックバックも歓迎します。
ただし、本と関係のないところからのトラックバックは削除させていただく可能性があります。
ご意見はこちらへどうぞ。
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ミミズクと夜の王 紅玉いづき

bk1

「……ワタシは人ではないが」
 どこか考え込んだ口調で、クロが言った。
「やはりおぬしは変だぞ、ミミズク」


第13回電撃小説大賞で、大賞を受賞した小説です。
魔物に食べてもらうために森を訪れた少女ミミズクと、森に住む美しい夜の王の物語。
額に焼き印を押され、手枷足枷をつけた不思議な少女ミミズクの願いは、ただ「食べてもらう」こと。
なぜ「死にたい」のではなく、「食べてもらいたい」なのか、その理由はかなり悲惨なものだけど、彼女の過去の悲惨さは、妙に楽しげで明るいミミズクの態度によって、不思議な感触になっています。
森を舞台にしたミミズクと夜の王の物語と平行して、魔物を退治しようとする王と騎士と体の不自由な幼い王子の物語も語られ、その二つが交わるとき、悲劇は起こります。
ミミズクを「救いに」来た者たちを受け入れた夜の王の心は切なかったです。

ずっと「食べてもらいたい」という願いを持っていたミミズクですが、最後にそれを撤回した安らかなラストに、満足しました。



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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

紅玉いづき | 14:09:46 | Trackback(0)
DIVE!!(ダイブ)下 森絵都

bk1

一瞬先のことなんてだれにもわからない。
わずか1.4秒後のことですら。
だからこそわくわくするし、駆け足でそれをたしかめに行きたくなる。


三部「SSスペシャル’99」は富士谷コーチの息子要一の物語。
四部「コンクリート・ドラゴン」は、オリンピック代表選考会を舞台に、たくさんの人たちの思いが交錯する物語。

すごく面白かったです。
みんなに可愛がられる知季に比べ、不器用で強情な要一ですが、読んでいるともう、そこが愛しいというか、おかしいというか、とにかく好きです、この子。
あ、知季も好きですけどね。
いや、その二人に限らない、飛沫も、コーチたちも、他の選手たちも、みんな生き生きと輝いています。
文章もいいし、本当に面白かった。
お勧めの大当たり本です。


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

森絵都 | 22:39:30 | Trackback(0)
DIVE!!(ダイブ)上 森絵都

bk1


「見つけた……」
 女は背後の岩場から少年の飛翔に目をこらしていた。
 女の目には少年が鳥に見えた。


高さ10メートルのジャンプ台からプールめがけて飛び込む高飛び込み。
たった1・4秒という演技時間を、ひねったり回転したりしながら時速60キロというスピードで自由落下するという、考えてみれば恐ろしいこの競技に打ち込む少年たちと、つぶれかけた弱小ダイビングクラブを救うためにやってきた女コーチ夏陽子の物語です。

一部「前宙返り三回半抱え型」は、クラブの中ではあまり目立たない少年坂井知季の物語。
二部「スワンダイブ」は、祖父に習ってずっと海で飛び込んでいた沖津飛沫の物語。
一見普通の子という感じの知季も、海で育った野生児飛沫も、他の多くの選手たちも、高飛び込み選手を育てることに懸命な夏陽子も、高飛び込みという競技そのものも、とても魅力的に描かれています。
あさのあつこの「バッテリー」もいいけれど、高飛び込みというマイナーな競技を選んで描かれたこの本も、とてもよかったです。
お勧め。


テーマ:オススメ本 - ジャンル:小説・文学

森絵都 | 10:20:13 | Trackback(0)

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