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さな

Author:さな
何もわからないままブログを作ってしまいました。
ここには読んだ本の中からお勧めのものを選んで、感想を書いていきますが、あくまでも感想と紹介で、書評と言えるほどのものではありません。
少しでも好みが似ている方の参考になったらうれしいです。
リンクはフリーで、トラックバックも歓迎します。
ただし、本と関係のないところからのトラックバックは削除させていただく可能性があります。
ご意見はこちらへどうぞ。
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鳥籠荘の今日も眠たい住人たち3 壁井ユカコ

bk1

「俺は従兄弟だから無関係じゃないもん。有生のことは伯父さんからも頼まれてるし。でもキズナには関係ない。キズナは有生のなんでもないんだよ」

恋と殺人事件な感じの第三巻。
着ぐるみの父親と暮らすゴスロリ小学生、華乃子と、そのクラスメイトの加地くんの話がかわいらしくて好きです。猫の着ぐるみのお父さんに惚れてしまった加地くんのお母さんも、いい感じのドジッ子キャラでした。
彼らの噛み合わない会話も楽しく、家事能力に長けたツンデレ美少女華乃子と、それに振り回される加地くんの関係がとてもかわいいです。
今後も彼らの話がまた出てくるといいなと期待しています。

キズナと浅井と由起の微妙な三角関係もじわりじわりと進行しています。
止まったエレベーターの中から脱出を試みるために女の子を踏み台にするという、ヒーローにあるまじき浅井の性格も遺憾なく発揮されていました。
ちょっとしたホラー&ミステリイとのことでしたが、殺人事件の犯人探しの話というよりは、浅井のためにがんばるキズナの物語、といった感じでした。

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

壁井ユカコ | 09:00:37 | Trackback(0)
イチゴミルクビターデイズ 壁井ユカコ

bk1


「人を殺したの」
「……え?」
 わたしは返す言葉を失って彼女の顔を見返した。
「人を殺して、お金を盗んだの。だから千種、しばらくかくまってくれるわよね?」


憧れを抱いて上京してきたはずなのに、東京生活にもすっかり倦んで、しがないOLをやっている千種は、高校時代の親友だった魔性の美少女、鞠子と再会する。
彼女は自分を強盗殺人犯だと言い張り、謎の三千万円を持って転がり込んできて──

高校時代、そのエキセントリックな魅力で千種を惹きつけた鞠子。彼女はそのブラックホールみたいな引力を持つ目と不思議な雰囲気で、魔法のようなことを千種に信じさせていました。
けれど大人になった千種はもう、高校生の頃のように鞠子の言葉に溺れることはできなくて、あの頃とちっとも変わっていないような自由奔放な鞠子に振り回されます。
高校生の頃にはまっていて、けれど今はもう飲めない甘ったるいイチゴミルクみたいな鞠子との生活は、ズレがあって温度差があって、でもやっぱり愛しくて。そんな鞠子との不思議な友情を、千種の恋愛なども絡ませながら描いていて、とてもよかったです。
17歳の頃のまま変わっていないと思っていた鞠子の上にもちゃんと時間が流れていて、鞠子も大人になってしまっていたんだと知る場面にはしみじみします。

大きな事件が起こって波瀾万丈な展開をするような物語が好みの人にはちょっと違うかもしれませんが、日常物や、恋愛・友情物が好きな人にはぜひお薦めしたい本です。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

壁井ユカコ | 21:27:47 | Trackback(2)
エンドロールまであと、 壁井ユカコ

bk1

「壊してしまえばいいよ。右布子を壊して、食ってしまえばいいよ。お母さんのお腹の中でいちばん最初のタマゴだったときみたいに、右布子と左馬は一つに戻るの。……そうしたらもう二度と離れないで済む」


双子の姉弟の行き止まりの恋と、田舎の旧家の抑圧の物語。

弟の左馬之助が、体が弱く内面も幼い姉、右布子に恋愛感情を抱き、ぐるぐると悩む様子がよかったです。
切ないテーマの物語だけれど、なめらかな文章で青春の一生懸命さが描かれていました。
双子の恋の脇で描かれる、右布子の友達の清野亜寿のパートも好きでした。清野の悩みや夢、恋と失望、希望などはとても身近で、リアルに感じられます。

つらい結末で、何か別の道はなかったのだろうかとも思いましたが、巻末のショートエピソードに温かい希望が見えたのはよかったです。
(二月中旬某日のエピソードも可愛らしくて癒されます)

それにしても、いくら生理がきたとは言え、右布子にちゃんと生殖能力がある気がしないのですが、彼女を跡取りにしたら家は断絶する可能性が高いんじゃないかな……。
そもそも長く生きることも難しい子なのだし……。
ばあちゃんはそれでいいのだろうか。

ともあれ、右布子が少しでも長く強く生きて、閉じた家の抑圧に勝ってくれるといいなと思います。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

壁井ユカコ | 20:02:01 | Trackback(0)
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち2 壁井ユカコ

bk1


「結婚の約束はどうなったの? まだ有効なわけ?」
「まっさか。ユウちゃんはあれ以来絶対あの話しようとしないもん。青春の一
ページを俺のせいで汚されたとか言うんだよ。青い春なんて送ってないくせに
さ」
「浅井さんの思春期って灰色っぽそうだよね」
「有生の思春期なんて真っ黒だよ、真っ黒。皆子に会うまでは、」


女の子のヒロインへの恋心とか、誤解に基づく幼い少年同士の淡い恋とか、女
装した男とヒロインの一見女の子同士デートとかの、甘酸っぱい第二巻。
まず表紙が、とても可愛く、かつおいしそうです。
ダブルヒーロー(?)の二人の男の、幼少時代のお話が、可愛らしくて好きで
した。
お互いにお互いを女の子だと思い込んで、駆け落ちまでしちゃった幼い彼らが
、庇い合いながら自分たちの力で暮らそうとするところがとても健気で。
由起などもう、可愛い女の子そのものでした。
現在の由起と、ヒロインキズナのデートも可愛らしい。
若干あとにひくラストでしたので、三巻が楽しみです。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

壁井ユカコ | 22:51:29 | Trackback(0)
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち1 壁井ユカコ

bk1


普通の社会から隔離された一風変わった住人たちが住まう〈鳥籠〉──ホテル
・ウィリアムズチャイルドバードの、これが日常。普段と変わらない朝。


変人たちが集うホテル・ウィリアムズチャイルドバードでの日常を描いた短編
集。
ヌードモデルの少女、ひきこもりの画家、女装趣味の美形、猫の着ぐるみとゴ
スロリ服の小学生の親子。
彼らの日常は、奇妙でちょっと歪んでいるけれど、やっぱり普通で、ちょっと
心が温まったりせつなくなったりします。
私は第一話の「さよなら、泣き虫ポストマン」が一番好きです。
言葉がつたなく、中身が子供のままのような青年、ジョナサンのお話。
純粋で、けれど人が当たり前のようにできることができないジョナサン。彼が
ヒロインのキズナに一生懸命伝えた好意が、とても切ないです。

パンツを垣間見せるヒロインは数多くいれど、パンツを脱ぎ捨てるヒロインは
なかなかいないんじゃないかと。
ヒロインの全裸率高し。
爽快です。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

壁井ユカコ | 22:51:45 | Trackback(0)
NO CALL NO LIFE 壁井ユカコ

bk1


「好きっていうのはだね、もっとこう、どろどろぐちゃぐちゃしてて、ほら、
お昼のメロドラマみたいな、不倫して離婚して再婚して元夫と不倫して姑に人
でなしと罵られてみたいな」
「どろどろ?」
「そう」
 神妙な顔で有海が頷くと春川はショックを受けたみたいに一瞬固まって、
「俺、昼メロは見ないからそういうのはわからない」
「じゃあ、どろどろするくらいわたしのことが好きになったらまた言いに来る
といいよ」
「うん。ごめん」


有海の携帯に、十年前の日付で留守番電話のメッセージが入る。
その奇妙な電話をきっかけに、有海は春川と出会った。
父親が死に、母親に捨てられている二人は、過去に暗い秘密を持っている。
同じところが欠けている二人は、互いに足りない部分を補い合うこともできず
、けれど惹かれ合っていく。
そして事件が起き──

ずっどーん、と暗い話。
けれど、登場人物の性格がちょっと抜けているせいか、私はさほど暗い気持ち
にならずに読みました。
何かが欠けている二人の、未来を見ようとしない恋はどん詰まりだけれど、ど
ん詰まりならではの切なさと綺麗さがある小説です。


テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

壁井ユカコ | 18:06:06 | Trackback(0)
キーリ 死者たちは荒野に眠る 壁井ユカコ

bk1


ただそこには外の光が、砂色の雲に覆われた鈍い光ではあるけれど、わずかに
残ったこの惑星の資源を大事に大事にその懐に溜め込んできた空と大地の色が
細い筋になってきらきらと降り注いでいて、とにかくあの下まで行けばなんと
かなると漠然と思っていた。


幽霊が見える孤児の少女キーリと、戦争の悪魔と言われた死なない男ハーヴェ
イ、ラジオに取り憑いた霊の兵長。
死者と関わりながらの三人の旅の物語です。
人物が非常に魅力的。恋愛とは少し違うけれど、強くお互いを思い合うキーリ
とハーヴェイの関係がとてもよいです。
キーリは普通の女の子でありながらも気丈ないい子だからか、感情移入しやす
いです。
ラジオの憑依霊と一緒に旅をするという設定もおもしろい。
明るくない窮状の人たちと、明るくない世界に差し込むうっすらとした希望の
表現が、とても素敵でした。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

壁井ユカコ | 12:34:16 | Trackback(0)

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