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さな

Author:さな
何もわからないままブログを作ってしまいました。
ここには読んだ本の中からお勧めのものを選んで、感想を書いていきますが、あくまでも感想と紹介で、書評と言えるほどのものではありません。
少しでも好みが似ている方の参考になったらうれしいです。
リンクはフリーで、トラックバックも歓迎します。
ただし、本と関係のないところからのトラックバックは削除させていただく可能性があります。
ご意見はこちらへどうぞ。
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死にぞこないの青 乙一

bk1



「決断というのはこういうことだ」

ほんの小さなきっかけで、担任の羽田先生に嫌われたマサオ。
ちょっと太っていて、運動は苦手で引っ込み思案なマサオにとって、スポーツマンの羽田先生は最初の頃は憧れでもあったのに、先生はクラスの和を守るために、何も悪くないマサオを叱り、マサオだけを傷つける。
孤立したマサオの前に突然現れた、拘束衣を着た傷だらけのアオ。
他の者の目には見えない彼は、マサオを見て涙を浮かべ、マサオのために怒る。

読んでいて、先生がらみのいじめ事件がダブりました。
小学生にとって担任の先生というのは権力者ですが、その権力者によってクラスの最下層に位置づけられたマサオの苦痛は、読んでいる者に伝わってきます。
最悪の結果を恐れながら読んだのですが、大丈夫でした。
ラスト近く、殺されそうになったマサオがアオの支えを得て捨て身で立ち向かう姿に心の中で喝采し、ラストの新しい先生のセリフに安堵しました。


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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

乙一 | 23:56:15 | Trackback(0)
暗いところで待ち合わせ 乙一

bk1


せめて私は、あなたのために泣こう。悲しんであげることで、傷つけられたあなたの魂が少しでも癒えるのなら、いくらでも涙を流そう。自分の嗚咽だけでは足りないかもしれないが、それでも私はあなたのために祈ろう。

殺人事件の犯人として追われるアキヒロが、視力をなくしたミチルの家に逃げ込み、奇妙な同棲生活始めるというあらすじを見たときは、どんなものかなと思いましたが、よかったです。
ミチルもアキヒロも人付き合いが苦手な方で、一人でいるのが苦にならない、というか、どちらかといえば一人の方が好きという人間です。
そういう二人が、一方は存在を相手に悟られないように暮らし、一方はその存在を知りながら知らない顔をして暮らす。
その不思議な感覚が、読んでいて実感できました。
ミチルとアキヒロだけでなく、殺人事件の本当の犯人の思いもわかって、切ない中にも暖かみのある物語でした。
この前に読んだ「ZOO」は、いろいろな雰囲気の話が載っていて、中にはどうにも悲惨でやりきれないものもあったけれど、これは誰にでもお勧めできる小説です。


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

乙一 | 21:51:26 | Trackback(0)
ZOO(ズー)1 乙一

bk1


「カザリとヨーコ」
「SEVEN ROOMS」
「SO-far そ・ふぁー」
「陽だまりの詩」
「ZOO」


これら5編の短編集です。

一番印象に残ったのが「SEVEN ROOMS」
陰惨な物語ですが、ラストの迫力と何とも言えない読後感で、忘れられない作品になりました。

一番好きなのが「SO-far そ・ふぁー」
両親と3人で暮らしている幼い男の子の物語です。
男の子を中心に、3人で座るソファー。
でも、お母さんはお父さんが見えない。
お父さんはお母さんが見えない。
お母さんは「お父さんが死んじゃって二人暮らしになるけどがんばろうね」と言い、お父さんは「お母さんの分も強く生きような……」と言い、男の子は、どちらかが死んだのだと理解します。
そうして二人に、「ここにはお父さんもお母さんもいる」と言い、二人の言葉の橋渡しを始めます。
もしかして、3人とも死んでいるのかもしれないと思いながら読んだのですが。
結末は予想外でした。

全体的に、この作家の小説のラストは予想がつきません。
なんか、すごいです。

テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

乙一 | 22:00:16 | Trackback(0)

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