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さな

Author:さな
何もわからないままブログを作ってしまいました。
ここには読んだ本の中からお勧めのものを選んで、感想を書いていきますが、あくまでも感想と紹介で、書評と言えるほどのものではありません。
少しでも好みが似ている方の参考になったらうれしいです。
リンクはフリーで、トラックバックも歓迎します。
ただし、本と関係のないところからのトラックバックは削除させていただく可能性があります。
ご意見はこちらへどうぞ。
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Xトーク(クロストーク)来楽零

bk1

「怖い話をするっていうのは、それ自体が怖いことなんだよ」
(七不思議の向こうで)


前作『ロミオの災難』は「ちょっと怖い物語」と書いてあったけど全然怖くなかったですが、今回は本当にホラーです。
怪奇小説を書く人たちが集まるサイトのオフ会で、それぞれが持ってきた怖い話をするというかたちの短編集。
自分的に一番怖かったのが二話目の「ヘッドハンティング」です。
「夜一人で歩いていると、頭に袋をかぶって手に鉈を持った奴に首を狩られる」という都市伝説を聞いた主人公は、そんな馬鹿な話、と相手にもしなかったのだけど、塾帰りに転んでちょっとした怪我をした後、踏切の向こうに変な人影を見つけてしまいます。
「とくに血のにおいをさせていると危ない」という言葉を思い出してゾッとした主人公。
詳しく書くと完全ネタバレになってしまうのでやめておきますが、首狩りと出会ってしまった後が本題になってます。
怖いです。
で、一番好きな話はラストの「七不思議の向こうで」。
これは怖い話が大好きで、学校の七不思議を探そうとする少女が、いきなり二つの不思議に出会ってしまい、「七つ全部に出会うと大変なことになるらしい」と知って、今度は不思議を避けようとする話。
「怖いもの見たさ」という言葉があるけど、やっぱり恐怖に惹きつけられる気持ちってありますよね。
怖いものを避けようとしながらも、どうにもそれに惹きつけられる茜の気持ちが丁寧に描写されています。
全体的に粒選りな短編集という感じで、このまま「世にも奇妙な物語」の原作にもできそうだなと思いました。


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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

来楽零 | 20:54:02 | Trackback(0)
ロミオの災難 来楽零

bk1

もうすぐ劇が終わる。あとは墓地でロミオとジュリエットがすれ違いの死を遂げればお終いだ。
何が起ころうと、死んだ人の気持ちがどんなふうに暴走して、誰が何をやらかしてしまおうと、絶対に無事に閉幕までこぎ着けてやる。
生きている人間をなめるな。


今回は前作『哀しみキメラ』とはまったく作風が違います。
暗くないし、「ちょっと怖い物語」と書いてあったけど、ホラー要素もほとんどありませんでした。
ただ、口絵の一枚目はちょっとホラーですね。
ジャンルというと、不思議系学園モノでしょうか。
1年生ばかり五人しかいない演劇部員たちは、五人の役者でできるロミオとジュリエットの台本に配役を書き込んだときから、知らない誰かの恋心に操られて翻弄されます。
キャラクターがそれぞれ魅力的です。
好きな女子がいるのに、なぜか同性の主人公にときめいてしまう美形モテ男西園寺と、いきなり友人に抱きしめられてしまって戸惑う主人公のやりとりも楽しかった。
ヒロインも魅力的な美少女で、今まで誰かに恋をしたことがなくて、初めての恋だとうれしそうに迫りますが、主人公はその幸運に乗っかることはしません。
大好きな人に迫られて、「元の状態に戻ってからもう一度言ってくれ」と言うのは、切ないでしょうね。いい人だ。

公演では別人の嫉妬心に煽られて、それぞれがいろんな妨害行為をやらかしますが、同時にそれぞれがその妨害と戦います。
個人的には、布を巻きつけただけの姿で、堂々と舞台に出ていく西園寺が大好きです。
格好はともかく、男前でした。

面白かったです。
きれいに終わっているから続編はないんでしょうか。
キャラクターも好きだし、もっと読みたいなと思う物語でした。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

来楽零 | 00:19:48 | Trackback(2)
哀しみキメラ4 来楽零

bk1


「会えば、君は俺を殺すよ」

ついに完結です。
前巻で水藤と別れ、二人になってしまった純と綾佳は、それぞれに自分の体に不安を抱えて過ごしています。
そこに起こる事件。以前別れた人々との再会。

1巻目を読んだときには、こんなにいいシリーズになるなんて、思っていなかったんですよね。
1作目は好きなのに、続編でがっかりなんてよくあるし。
でも今は続編を書いてくれてよかったと心底思います。

もちろん各巻それぞれに起承転結があるけれど、すごいなあと思うのは、このシリーズ全体で見て、1巻から4巻までそれぞれが起承転結になっているところ。
なるほど、それで4巻シリーズだったんですね。
転に当たる3巻で出ていた純の体の不調や、離れていった水藤の行く末なども、きっちり落とし前をつけて終わりました。
3巻では登場しなかった仙谷や、自分的に好みな戸塚さんも登場し、本当に読み応えのある一冊でした。
電撃文庫では確実に売れ筋ではないけれど、個人的には超お勧めのシリーズです。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

来楽零 | 19:32:58 | Trackback(1)
哀しみキメラ3 来楽零

bk1


「きっと遠くないうちに、俺たちはまた飢えるよ。その時、君はどうする?」

うーん、やっぱり面白い。

前回のダメージから回復してきた水藤が、再び塾講師として働き始めた職場で、子供が行方不明になるという事件が起こります。
小学生たちの間で広まっていた『願いがあるならば、階段を上れ』というメッセージが関わっているらしいと知り、三人は動き始めます。
三人のキメラたちの思いや、子供たちそれぞれの胸が痛くなるような思いが丁寧につづられていて、一気に読んでしまいました。

いわゆる萌えキャラはいないけれど、ひそかに純への想いを抱く綾佳が格好いい。
出番は少ないけれど、戸塚さんもいいキャラですね。最初の登場からちょっとファンです。

次が最終巻になるそうですが、何か終わってしまうのが寂しい気がします。
新しいシリーズもいいけれど、もっと読みたいなと個人的には思っています。


テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

来楽零 | 14:56:13 | Trackback(0)
哀しみキメラ2 来楽零
kimera2

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「化け物は、人一倍優しくなきゃ、人間のふりもできないんだよ」

変わってしまった体を抱えて生きるキメラたちの物語の二巻目です。
面白かった。
受賞作が割とすっきり終わっていたので、続きは七倉家から追われる三人が描かれるのかと思ったら、ずいぶん違いました。

北海道に渡り『除霊相談所』のサイトを作った彼らの元に、「姪に殺されそうだ」という男のメールが届き、その家を訪ねた矢代純は、すでに死体となった依頼者と、その側に立つ少女を見つけます。
一方別の依頼を受けて現場に臨んだ水藤深矢は、罠に掛けられて怪我をします。
一見別々の事件が、やがて一つの流れになり、物語は少女を中心に進んでいくのですが、このミステリーのような展開がいいですね。
それから少女の成長も、この物語の重要部分でしょう。最初は懐かない動物のような子供が、めまぐるしく起こる事件の中で心を開き、初めて出会った『味方』にすがりつこうとし、でもやがてある決意をします。
今まで幸せの薄かった少女ですが、これからいい未来に向かって行くのだと思えました。
前作もよかったけれど、二巻目の方がもっと好き。
三巻目も楽しみです。

テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

来楽零 | 11:57:51 | Trackback(0)
哀しみキメラ 来楽零

bk1

「お前がいくら人間のつもりでも、人間様はそうは思っちゃくれねえぞ。俺たちはとっくに、正義の味方に退治されるべき化け物だ」

第12回電撃小説大賞金賞受賞作。
たまたまエレベーターに乗り合わせた高校生四人が異形のモノに襲われ、次第に人間でない体になってしまう。
出だしはホラー調ですが、中心に描かれているのは若い四人のそれぞれの思いです。
状況はかなり厳しいものがありますが、それぞれが自分の心に従って行動して、嘆くよりは進もうとします。
女性作家だそうで、情景描写も心理描写も丁寧。
一番反発し合っていた矢代純と十文字誠の最後の会話は泣けます。
読み応えのある物語でした。
お勧めです。


テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

来楽零 | 14:37:54 | Trackback(2)

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