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さな

Author:さな
何もわからないままブログを作ってしまいました。
ここには読んだ本の中からお勧めのものを選んで、感想を書いていきますが、あくまでも感想と紹介で、書評と言えるほどのものではありません。
少しでも好みが似ている方の参考になったらうれしいです。
リンクはフリーで、トラックバックも歓迎します。
ただし、本と関係のないところからのトラックバックは削除させていただく可能性があります。
ご意見はこちらへどうぞ。
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福音の少年 あさのあつこ

bk1


「もし、藍子が最後におれを選んだとしたら、おまえ、妬けるか?」
「いや」
「だろうな。おまえは嫉妬なんて、できんよな」


アパートが炎上し、中にいた九人が焼死した。
そこには、永見明帆の恋人であり、柏木陽の幼なじみである少女、藍子もいた。
この火事によって家族を失った陽は明帆の家に身を寄せ、明帆は謎の男からのコンタクトを受ける。
藍子は殺された。アパート炎上は事故などではないと知った二人は、真実を知ろうと動きだす。

心に暗いものを持っている少年少女たちを描いた小説です。
ミステリー仕立てではありますが、謎解きメインではなく、二人の少年の心の闇が中心になっていると思います。
謎解き部分には物足りなさを感じてしまったりもしましたが、特異な二人の少年の関係の描き方や、会話のテンポのよさに惹かれました。
個人的には、エピローグをつけてほしかったかも。


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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 17:53:37 | Trackback(0)
ガールズ・ブルー あさのあつこ

bk1


美しいものを見た。美しい虹を見ても何も変わらない。あたしたちの現実は、やっぱり八方塞がりだ。ここが、夢の世界でない限り、二重の虹は、幸せの兆しにはならないのだ。それでも、なんだか、ちょっとだけ嬉しい。

落ちこぼれ高校に通う少年少女たちの日常を描いた小説。
主人公の理穂は彼氏にふられ、毒舌家の美咲は入退院を繰り返すほど病弱だし、如月は期待の野球選手である兄の睦月と比べられる。
駅でおじさんに「いくら?」なんて訊かれたり、彼氏に叩かれたり、高校を中退してしまったり、万引きと間違えられそうになったり、将来がちっとも見えなかったり……彼らの現実はいつもちょっぴりどん詰まり気味だけれど、それでも結局、なんだかんだと楽しくて笑っている。
事件らしいものは起きず、ストーリーの起伏もあまりないけれども、少年少女たちの日常が、サラサラした軽快な文章で書かれていてとても楽しい。
まったく違う感じの青春を過ごしたはずなのに、奇妙ななつかしさを感じてしまう。


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 20:25:57 | Trackback(1)
NO.6(ナンバーシックス)#5 あさのあつこ

bk1

「ネズミ、これは……何だ」
「現実さ」


待っていたナンバーシックス第5巻。
人狩りで狩られて矯正施設に入った紫苑とネズミは、そこで惨劇に出会います。
まるでゴミのように落とされる人間たち。
積み重なり、つぶれる肉体。
その片隅に僅かに残された脱出の道。
何の目的で作られたのかわからないその施設の中を、ネズミは迷いもなく進みます。
そこでネズミを迎えた男とのやりとり。
ネズミの危機に、紫苑の取る行動。
「おれは、あんたに紫苑のままでいてほしい」
ふと見せる紫苑の変化に恐怖するようなネズミの言葉の意味はなんでしょう?

進みが遅いので、ちょっともどかしい気分になりますね。
沙布が今どうなっているのか、非常に気になります。


テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

あさのあつこ | 08:01:41 | Trackback(0)
バッテリー5 あさのあつこ

bk1

「もう二度と、あんなことしない。おまえに、おれのことが恥ずかしいなんて、二度と言わせない」

巧と剛のバッテリー復活。
巧のお母さんが入院したり、巧がじいちゃんに説教されたり、病院の屋上でふざけた巧と剛が干してあった洗濯物を汚して怒られたり、いろいろありますが、なんといってもこの巻の重要人物は瑞垣でした。
この瑞垣というキャラクターは、幼い頃から天才門脇の側にいて、かなりひねくれまくった性格の奴です。
ラスト近くで巧が瑞垣を怒らせるシーンと、その後に巧が剛に怒られるシーンが一番の見せ場だと、個人的には思います。
次が最終巻らしいけど、とても楽しみ。
完結したら、また最初から読み直してみます。

テーマ:あさのあつこ - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 22:20:26 | Trackback(0)
バッテリー4 あさのあつこ

bk1

「おまえら、バッテリー組んでも、お互い潰し合うだけやで」

名門横手との試合にこぎつけた新田東野球部。
しかし巧は4番門脇を完璧な投球で打ち取った直後、崩れてしまいます。
生まれて初めてめった打ちされ、交代させられた巧。
巧が打たれたのは自分のせいだと感じる豪。
豪は練習でも巧のボールを受けようとしなくなります。

冒頭の青文字は、横手の5番、瑞垣のセリフです。
なんで自分を打ち取った後に巧が崩れてしまったのかわからずに困惑し、腹立たしく思う門脇の側で、みんなわかっているようなセリフを吐く不思議なキャラです。
実際に側にいたら、あんまりうれしくないけれど、小説のキャラクターとしてはかなり存在感があります。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 21:20:39 | Trackback(0)
バッテリー3 あさのあつこ

bk1

「巧。おまえにだけは、絶対負けん。おれが、おまえにとってたったひとりの最高のキャッチャーだって心底わからせてやる」

2巻で起きた事件によって活動停止になっていたが、その処分も明け、再び活動できるようになった野球部。
本当の事情を隠して、表向きの解決にもやもやを抱えての再開ですが、巧も豪も再び野球ができる喜びを味わいます。
ただ、最後の大会を出場辞退し、そのまま引退ということになってしまう3年生たちのために、監督の戸村は同じ県の強豪校、横手との試合をしたいと校長に頼みます。
あんな強豪校に練習試合など申し込むことはできないと言う校長に、戸村らは一計を案じます。
横手の四番打者門脇を呼び出して、公園での対決。
会心の一球を取りそこねた豪。
次の一球、ホームランを打たれた巧。
このあたりの描写はわくわくしますね。
バッテリーの本当の危機です。

テーマ:あさのあつこ - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 11:57:18 | Trackback(0)
バッテリー2 あさのあつこ

bk1

考えてみろよ毎日コツコツやってるやつからみれば、そりゃあ腹がたつぜ。おまえみたいなやつはなあ。おまえだよ。全部、おまえのせいだ。

中学に入学し、巧と豪は野球部に入ります。
中学生になっても、巧は相変わらず協調性も妥協も知らないふるまいで、気配りの豪をハラハラさせます。
野球部の監督である戸村は、生徒を抑えつけ従わせるタイプの指導者ですが、おとなしく従おうとしない巧に苛立ちながら、その才能に惹きつけられ、迷います。
あまりにも魅力的な素材に、ある意味心を奪われてしまうんですね。
そして今まで抑えつけられていた三年部員の展西らは、監督のその迷いを敏感に感じとります。
巧の実力とふてぶてしさを憎み、ある日暗闇で押さえつけて・・・。
手に汗握る展開です。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 13:02:33 | Trackback(0)
バッテリー あさのあつこ

bk1

「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。―関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」

中学入学前の春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきたピッチャー原田巧と、そこで出会った同級生キャッチャー永倉豪の物語。
ピッチャーとして自他共に認める才能を持ち、それを伸ばすために黙々とトレーニングを積んできた巧は、性格的には極端に自己中心的、無愛想で、触れられることを嫌う神経質な部分も持っています。
一言で言うと無茶苦茶付き合いにくい人。
一方の豪は、おおらかで自然な人付き合いができる、後輩の面倒見もいいお兄ちゃん。
そんな二人が出会い、バッテリーを組みます。
自分の力を信じ、野球に打ち込む巧も、医者の息子として生まれ、親には「野球をやめて勉強に打ち込んでほしい」と言われながら、巧のボールを受けて、夢中になってしまう豪も魅力的です。
中心はその二人ですが、巧の弟である体が弱くて性格の優しい青波が、とても可愛い。
少しも兄に似ていない青波は、お気に入りです。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 21:57:00 | Trackback(0)
NO.6(ナンバーシックス)#4 あさのあつこ
No.6 (#4) No.6 (#4)
あさの あつこ (2005/08/23)
講談社

アマゾンで詳細を見る

沙布を救うため策を練っているさなか、突然ネズミが倒れます。
あの寄生バチにやられたのかと恐怖する紫苑は、ネズミが無事に目覚めたとき、その恐怖を打ち明けながら、ネズミの首に触れます。
その紫苑に初めて恐怖を感じるネズミ。

きみという他者なしにぼくは生きられない。
甘ったるい、けれど真摯な告白と苦もなくネズミを捕獲した動き。ほんの束の間だったけれど、紫苑の眼から感情が消えた。あれは愛を吐露した者の眼ではなく、的確に人の急所を突き、抉る者の眼だ。
本人はおそらく気がついてないのだろうが。
何も知らなかったのは、おれのほうなのか?


それまではNO.6育ちの優秀ではあるが気持ちのやさしいヤワな少年だと思ってきた紫苑を、初めて「得体が知れない」と感じ、鳥肌をたてるネズミ。
同時に自分も紫苑を失うことに耐えられないと、無念ながら認めます。
そうして始まる『人狩り』。矯正施設への潜入したところで、この巻は終わり。
この巻が出版されたのが2005年8月で、もうすぐ一年が経とうとしています。
好きなシリーズだし、非常に気になる展開なので、とにかく早く次が出てくれることを祈ります。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 23:46:25 | Trackback(0)
NO.6(ナンバーシックス)#3 あさのあつこ

bk1

おまえさんの負けだよ。ここじゃ、守らなきゃならないものを持っちまったやつは生き残れないのさ。

作者さんは、この巻を矯正施設に乗り込むアクションの巻にするつもりだったそうです。
『言い訳にかえて』というあとがきにそう書いてありました。
でもまだ一歩も入ってません。
話的にはあまり進展はなく、ネズミと紫苑のかなり濃い関係が丁寧に描かれています。
一人で生きていくのがやっとというこの環境の中で、どうしても失いたくないものを持ってしまうネズミの思いがいいです。
ネズミはイヴという名の天才(?)舞台俳優兼歌手ですが、とても魅力的に描かれています。


テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

あさのあつこ | 11:30:23 | Trackback(0)
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