■ブログ内検索

■カテゴリー
■最近の記事
■最近のトラックバック
■プロフィール

さな

Author:さな
何もわからないままブログを作ってしまいました。
ここには読んだ本の中からお勧めのものを選んで、感想を書いていきますが、あくまでも感想と紹介で、書評と言えるほどのものではありません。
少しでも好みが似ている方の参考になったらうれしいです。
リンクはフリーで、トラックバックも歓迎します。
ただし、本と関係のないところからのトラックバックは削除させていただく可能性があります。
ご意見はこちらへどうぞ。
kimamawaga☆yahoo.co.jp
(☆を@に変えて下さい)

■amazon

amazonで検索

■月別アーカイブ
■RSSフィード
■リンク
■フリーエリア
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
阪急電車 有川浩

bk1

「一つだけ条件を飲んだら別れてあげるわ。でもこれを飲まなかったら婚約不履行で訴える」
 五年も付き合った挙句、何ヶ月も結婚準備までしたのだ。彼の懐具合は把握している。出来婚したうえ婚約不履行で争って慰謝料を払うほどの余裕はない。
 ごくりと唾を飲んで待ち受ける二人に翔子は宣告した。
「結婚式には必ず呼んで」


片道15分、始点から終点まで8駅という阪急今津線を舞台にした本です。
いろんな人たちのいろんな人生が、ほんの少しだけ触れ合っては離れていく物語でした。

宝塚駅    征志、運命の女性に会う
宝塚南口駅 翔子、呪いの願をかける
逆瀬川駅   時江、犬を飼おうと思う
小林駅    翔子、小林駅で途中下車
仁川駅    ミサ、別れの覚悟をする
甲東園駅   悦子、年上の彼の話を披露
門戸厄神駅 圭一、初めての恋の予感
西宮北口駅 そして、電車は折り返す

で、折り返した電車はこの逆順をたどって再び宝塚駅を目指すわけです。
折り返しは半年後。
半年の間にみんな少しずつ変わっていました。
出会った二人は恋人になり、しょーもない男と付き合っていたミサは男と別れ、復讐を終えた翔子は新しい道を歩き出し。
いいですね、こういうの。

自分的に一番面白かったのが、冒頭に上げた翔子の物語。
結婚直前に男を寝取られた翔子の怒りに、読んでいて同調してしまいました。
新郎も新婦も最低。
結婚式にはタブーとされる純白のドレスで美しく装って新郎新婦の前に現れる翔子は、なかなかかっこよかったです。
一つ一つは本当に短い話ですが、いろんな人生が垣間見えて、面白かったです。

スポンサーサイト

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

有川浩 | 15:24:44 | Trackback(1)
図書館革命 有川浩

bk1

「こっち寄れ」
 郁が身を乗り出すと、堂上は真っ白になった指先で郁のシャツの襟にその階級章を着けた。
「お前、カミツレ欲しがってただろう。貸してやる。必ず返せ」
 そして頭の上にぽんと手が乗った。
「大丈夫だ。お前はやれる」


『図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』と進んできた図書館シリーズ完結編。
原子力発電所がテロの襲撃にあった事件を受けて、そのテロリストの参考にされたと思われる小説の作者である当麻蔵人が、メディア良化委員会に狙われる。その目的は、治安維持を大義名分として、当麻蔵人から表現の自由を剥奪すること。
図書隊は、当麻蔵人を守り、そしてこの危機を逆手に取って検閲の根絶を目指すべく、奔走し始める。

本を守るための戦いをしてきた図書隊が、本が狩られる現実そのものを変えようと動きだすお話です。
『内乱』で姿を見せた、手塚の兄が率いる『未来企画』とも共同戦線を張り、メディア良化委員会のやり方を世間に知らしめて、検閲がまかり通る社会を変えていこうとします。
検閲権を拡大したいメディア良化委員会が狙い、検閲をなくしたい図書隊が守らねばならないチェスのキングは、当麻蔵人。
彼をめぐっての、一波乱も二波乱もある戦いにハラハラします。
当麻の意思を大事にし、無茶をしながら一人になっても彼を守ろうとするヒロイン、郁の活躍が良いです。後半は、一気に読んでしまいました。
図書隊以外の人々も当麻を守ろうとして、様々な形で協力してくれるところにもじわりとします。

また、そんな手に汗にぎる攻防の中で展開していく恋愛事情も見物でした。
郁と堂上の結末はもちろん、柴崎と手塚の進展もよかったです。
正直、『内乱』あたりで柴崎と手塚の間に親密な気配が生まれた頃は、余ってる二人がくっついちゃうのか、という印象でなんとなく気持ちはのらなかったのですが、今回の、微妙な距離感を保ったままでの進展には非常にときめきました。
柴崎がとても男前で素敵です。
考えてみると、戦闘業種の山猿大女、郁が実は結構乙女で、華奢な美女である柴崎がしたたかな男前、というのは絶妙だなと思います。

まだすべてが解決したわけではないけれど、歪んだ社会が変わろうとする明るい未来が見え、また登場人物たち一人一人の道も見えた、素敵な一冊でした。


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

有川浩 | 09:30:37 | Trackback(1)
図書館危機 有川浩

bk1


「あたしは六年前のままの三正が好きなんじゃなくて、まだ辞めてなかったらきっと今も図書隊のどこかで頑張ってるその人を好きになりたいんです。六年前の王子様だったから、じゃなくて。そのために、その人に恥じない自分になりたいんです」


王子様、卒業。
六年前に高校生だった自分を助けてくれた、憧れの王子様。その正体を知った郁は、夢を見続けてきた王子様からの卒業を宣言します。
ナチュラルに恥ずかしい子な郁がかわいいです。
前半は王子様の件でぐるぐると悩む郁や、手塚の苦手分野が実技科目になってしまった昇任試験の話など、比較的ほのぼのした雰囲気ですが、後半はハラハラし通しの緊張した展開で、本当に「危機」といった感じになります。
一枚の絵を巡っての良化特務機関と図書隊の戦闘は、たくさんの血が流れる戦争でした。
その中で血を被りながらも必死に駆ける登場人物たちの緊迫した心情が伝わってきます。

病院で目を覚ました玄田隊長の第一声はナイスで、ようやくそこで気持ちが緩みます。
ラスト、稲嶺司令の勇退シーンまで、綺麗に盛り上がっていきました。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

有川浩 | 11:26:55 | Trackback(0)
図書館内乱 有川浩

bk1

「お膳立てされたキレイな舞台で戦えるのはお話の中の正義の味方だけよ。現実じゃ誰も露払いなんかしてくれないんだから。泥被る覚悟がないんなら正義の味方なんか辞めちゃえば?」

色々と大変なことになっている、図書館シリーズ第二弾。
図書隊は完璧な正義なんかじゃないと思い知らされ、難しくてなんだか正しそうな理屈を説かれても、嫌なものは嫌だと自分の信じるものを貫けるヒロインがなかなか格好いい。
バカだけど、論理の力ずくに屈しない彼女は読んでいてすがすがしいです。
また、図書隊メンバーそれぞれの恋愛事情や家庭事情も見えてきて、登場人物たちのことがぐっと掘り下げられます。
前巻からちょっと気になっていた郁の両親も登場。なかなか大変なお母様で……つい郁に感情移入して応援したくなります。
また、飄々としたキャラの柴崎も、結構気苦労の多い性格であることがわかって人間くさい魅力も出てきます。
郁と柴崎、郁と手塚の友情がしっかりと見えだしてくるところもよいです。

そして、波乱含みのラストが非常に気を引きます。



テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

有川浩 | 20:40:11 | Trackback(0)
図書館戦争 有川浩

bk1

お父さん、お母さん、お元気ですか。
私は元気です。
東京は空気が悪いと聞いていましたが、武蔵野辺りだと少しはマシみたい。
寮生活にも慣れました。
念願の図書館に採用されて、私は今──

毎日軍事訓練に励んでいます。



図書館が、武力による検閲に対抗し、武装して戦う未来の話。
戦う図書館員という突拍子もない設定だけれど、「望ましくない図書」隠蔽問題や、犯罪を犯した少年の図書館利用情報の開示を巡る問題、子供の本の規制問題など、起こる事件は現実的で、ぶっとんだ設定を脇で固めるリアリティがあります。
男勝りなのに乙女思考なヒロインを始め、登場人物たちもみんな魅力的。
笑ってしまうようなところも、緊迫した場面もあり、とても楽しく読みました。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

有川浩 | 21:42:35 | Trackback(2)
クジラの彼 有川浩

bk1


クジラに乗ってるハルが好きです。だってあたしが会ったハルはクジラに乗っ
てるハルだったから。


胸キュン自衛隊ラブストーリー。
面白かった!
図太さと可愛さをあわせ持つ女たちの恋物語にときめきました。
キラキラしたラブストーリーではなく、臭かったりトイレだったりする感じが素敵です。

海の底の潜水艦乗り夏木と冬原の恋は、性格が対照的な分その恋も対照的。
不器用な夏木の恋は思った通りというか、苦労してます。
冬原は要領のいい奴ですが、状況が大変な分、やっぱり一筋縄ではいかない恋ですね。
それでも二人ともいい恋をして、彼らなりのいい家庭をつくるのだろうと思いました。

個人的には、『国防レンアイ』の彼女の身も蓋もなさもかなりお気に入り。


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

有川浩 | 08:23:53 | Trackback(1)
海の底 有川浩

bk1


春、寧日。
天気晴朗なれど、波の下には不穏があった。


巨大エビと戦う話と聞いていたので、ゴジラのような巨大なエビを想像していたのですが、ちょっと違いました。
大きさは1~3メートル。でも出てくるのは一匹じゃなくて、もう数えられないほどウジャウジャと。
実際、食われるシーンはそのくらいの相手の方が怖いです。
一撃即死じゃないところがなんとも。

大した武器もなく、それでも市民を守るためにがんばる警察官。
小中高校生の子供たちと共に潜水艦に立てこもる二人の若い自衛隊員。
言葉を失った弟を守ろうとする高校生の姉。
みんなとてもよかった。
とても嫌な性格の中学生が出てくるんですが、でもラストでは彼も・・・。

とても面白かったです。
『空の中』の次が『海の底』。
そのうち『陸の上』なんかも出るのかな?

テーマ:オススメ本 - ジャンル:小説・文学

有川浩 | 10:20:39 | Trackback(0)
空の中 有川浩

bk1

にじって動いた跡が砂の上にくっきりと付いている。
「きゃ────!」
佳江の悲鳴は悲鳴でなく歓声だ。大きなザックに詰め込んだ捕獲道具を背負ったまま、無防備にクラゲモドキに駆け寄る。
「ちょっ……! 警戒しろ、少しはぁ!」
「ねえ、這った跡があるで。生きちゅうがや!」
「ああ。けっこ速いぞ」


正体不明の生物を拾った瞬は、そのクラゲのような生物を家に持ち帰った直後、自衛隊のパイロットである父が、事故で死んだことを知ります。
幼い頃に母を亡くし、去年一緒に暮らしていた祖父も亡くなっていた瞬にとって、たった一人の肉親だった父。
葬送式の夜、一人きりになった瞬は、ベッドの上で父の携帯番号にかけてみます。
かかるはずのない通話が突然つながり、そこから聞こえてきた声。
「……冷たイ……ソ、ト」

父を亡くした瞬の心の空白を埋める不思議な生物フェイクとの交流。
事故を目撃した自衛官の葛藤。
父と喧嘩をした直後に、その父を事故で失った少女の願望。
たくさんの思いが錯綜しながら、物語は進みます。

ラスト近く、事故原因を知ってフェイクを憎む瞬と、そんな瞬を慕い、ただ瞬のために行動するフェイクが切なかったです。


テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

有川浩 | 08:18:30 | Trackback(0)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。